住宅ローンを使用した不動産投資の罠に騙されない方法

土地からマンションを新築するサポートを通して土地の相続税不安をなくし個人の将来不安をなくす
マンション建築の専門家    東京の不動産系税理士の横川です。

ブログにお越しいただきありがとうございます!!

 

本日、yahooのトップで報じられたニュースです。
フラット35投資悪用消えず 業者が甘い誘惑、返済難も

住宅ローンを利用して投資目的の区分マンションを購入していたというニュース。
この手法は数年前に話題になりましたが、また大々的にニュースになりました。

はたして「住宅ローンが使えて金利が安くなるので不動産買いませんか?」
と言う不動産業者は信用できるでしょうか。

 

私も度々、住宅ローンを利用して不動産投資をしている人達がいるという話しは耳にしていました。
いわゆる「なんちゃって」スキームです。
自分で住むことを前提に銀行から住宅ローンを借りた後に、数ヶ月後に他人に貸し出します。
すると住宅ローンを使って不動産投資をすることができる、という手法です。

 

住宅ローンは金利が安いので投資家から見ると魅力的ですし、業者から「住宅ローンを使えますよ」という提案をされたら「いやいや普通に不動産ローンの申請をしますよ」としっかりと断れる人も限られるでしょう。

 

不動産業界は競争が激しいので、なんとかして他社よりも有利になりたいという考えがよぎり、住宅ローンを使用した不動産投資を勧めてしまう誘惑が発生しがちです。
売ってしまえばそれで終わり、後は責任は取りません、という業界慣行が未だに根強いので、どうしても売り切り、売りっ放しになりがちです。

 

1回でもダメなことに手を染めてしまったら、それが習慣となり当たり前になります。
赤信号みんなで渡れば怖くない。
不動産業界というのはそういう世界です。

 

今回のニュースに書いてある通り、年収300万~500万円台の個人にたいして甘い話しを持ちかける不動産業者がいちばん悪いのは間違いないです。
とはいえ一般個人に儲かる不動産案件が回ってくるはずはありません。

区分マンションは特に収支が出ずらく、毎月赤字になる案件も多いです。
有利な条件でローンが受けられるから、という甘い話しの裏には、罠がたくさんあります。

 

安い金利でないと収支がプラスにならないように見えるのであれば、投資案件としての魅力がないということです。
本来は、金利水準に関係なく、例え金利が3%台だとしても、毎年ある程度のプラスのお金が手元に残るくらいでないと、投資案件としては成立しないでしょう。
そうでないと安定的にお金を増やせません。

 

金利の低さや、ローンの通りやすさ、表面的な利回り、目先数年間の収支にとらわれてしまって失敗してしまう方が大勢います。

 

今回の住宅ローンを使用した不正は、そんな不動産業界の闇を表していると言えます。
住宅ローンを使用した不動産投資を勧めてくる業者は、魅力的な投資案件を提案できないから金利の低さを武器にして魅力的に見せるしかない、その程度の業者なんだな~くらいの心構えでないといけませんよね。

 

私の身の回りの知り合いは不動産関係者が大変多いですが、中には同業者の不正のことを正直に話しをしてくれる方がいたり、平然とダメなやり方で提案をしてしまっている不動産業者も普通にいます。
まだまだクリーンな業界になるにはほど遠いな~というのが実感です。

 

周りが行っているから大丈夫、くらいの感覚の業者も多いでしょうし、今後もその流れが大きく変わるとは思えません。
金額の大きい売り切りのビジネスモデルだからこそです。
一般の消費者の方々が、いかにして目を肥やしていくかどうかが大変重要です。

 

そしてお客様の目線で中立型でアドバイスができるコンサルタントがまだまだ不足しているので、そういった「お客様目線」の不動産コンサルタントが増えていくことが大事なのかなと!

横川豊

横川豊

公認会計士・税理士

不動産に強い税理士
不動産投資のサポートで、相続不安を解消し個人の将来不安をなくすことを目標にしている。
土地活用コンサルティングが得意で、土地をお持ちの方の財産を守る総合コンサルティングが定評
クライアントからは「最後まで面倒を見てくれる」との声もあり、長期間に渡って付き合っていくという姿勢が評判。

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP
MENU
お問合せ

TEL:090-7141-5341

(月 - 金 10:00 - 18:00)カスタマーサポート